なおりますか?

なおりますか?ってきいたら

 

言葉でいろいろ話してはいけない曲面だと思う

って答える

 

あたしは、治るかどうか知りたかった

もともと、壊れているなら治らない

だったら何をしてもかわらないなって。

 

もともと壊れているとは言ってないよ

家族と距離があって響きあわなかったんだよ

でもそれは、壊れていたというのかな?

 

違和感があってずっと世界が違っていて、だからいろんな人があたしに対してどうでもいいと扱うし、ものと一緒で。

 

心を通わせようとしたけれど、それが間違った方法をみんなが選んでしまったんだと思う

 

ずっとみてきて、怖いのとか痛いのとか、自分が感じるわけじゃないけど、ずっとそういうのをみてきて。でも誰も助けてくれなかったでしょ。先生たちだって何かないと動けないでしょ

 

動くってなに?

 

あたしが成人する前なら児童相談所がたすけてくれた?そんなことないよ。あたしが死なないと、事件性がないと何もできないっていわれた

 

そういいわれたんだね

 

成人したあとも、病院に入院してもかわらなくて、それは頭がおかしいからだっていわれて、その後も、誰かまわりの人があたしを薬とかいろんなもので管理していて。

ようやく、今の生活をしていて、7年くらい。

たった7年。7年だけいろんなことを忘れていられた。

なのに、また思い出して、また元に戻っちゃって

また、同じように怖いのとか、痛いのとか思いだして繰り返してる。なおるのかな?っておもったけど、なおらないんだなってことがわかった

 

君みたいな人ほかにもいるよ

そういうものとともに、生きていくこともだってできるよ

 

うん、でも、もういいかなって思う。

とてもすっきりした。治らないってわかったらすごく。薬はきいたかもしれない。眠るって意味で。でも、治療は意味がなかった。

 

まるでめいどのみやげのような言い方だね。

君がそういうことをいうと、これまではきっと君をもっと管理しようという力が働いていたのかもしれないね。君の話をきいて、きっと極端な行動にでやしないか、と想像をしてしまう。説得したくなるけれど、そういうものでもないし。

 

管理しようという人たちは、あたしが迷っていたからだと思う。今の状況をかえたい、自傷をやめたい、死にたい気持ちを消したい、だからどうにかしたいって迷っていたから、だったら自分が管理してああげるってなった。でも今は、そうじゃない。迷っていない。こんなにすっきりとした気持ちになったことはない。

 

うーん。いろいろ言いたくなってしまう。言葉を尽くして説明するのと、少なくするのと、どちらがいい?

 

進学先であたしのことをみていた、カウンセラーの先生のこと、しってるでしょ。その先生、いい先生だったと思う?それとも失敗した先生だと思う?

 

君が、実家からでて一人で世の中と繋がろうとしたときの、最初の治療者で、君が感じている違和感に、かなり力を入れて介入したのかもしれない。今まで君がもっていた枠組みと違う、枠組みをみせようとしていたのかもしれない。それで迷いもあっただろう。最終的には手をはなすことになった。

 

ほかの先生のことは、何もいわないのに、いつもその先生の話がでると、パパも、かれしという人たちも批判する。

あたしは、その先生のせいで悪くなったんだって。その先生にかかったから入院するまで悪化したんだって。

 

いろんなことが出てきたんだろうね

ほかの先生のことはいわないんだね。

 

言わない。パパは、どんな話をしたのか、どういう態度を先生がとっていたのかって、体をさわりながらあたしにきいていた

 

君が、その先生の話をするときに、すごく慕っていていわば恋しているような雰囲気だったのかもしれない。それで娘をとられるって思ったのかもね。でも、だからといってそういう手段にとっていわけじゃない。

 

その先生、あたしのこと好きだったとおもう?

 

それはわからないよ。わからない。

 

だよね。そう思う。でも、パパはそうおもわなかったみたい。その先生とあわなかったら、大人になってからのパパとのせいてきなできごとはおきなかったんじゃないかなっておもうんだ。ほかのことはそうじゃないけど、そのことだけは原因が先生がいたからってはっきりいわれたから。ママも、そのことしっていたよ。

 

そうなんだ。

 

もういろいろ、見えているのは、痛いのは、それを思い出すのはもういいかなって思う。

 

辛いよね。その先生のあやまってほしい?

 

あやまってほしいのかな。でもどこにいるのか知らないし、そういうものじゃない。べつに会いたい人もいないし、あたしがいなくて困る人もいない。治らないってわかってよかった。とてもすっきりした。

 

話が終結しないから、また予約をしてください。

 

大丈夫です。もう大丈夫。

 

そういういうと思ったけれど、待っていますから。またお話をきかせてくださいね。

 

 

片づけをしないと。

あたしは違和感を感じる、なんであんなに悪意にさらされる毎日を過ごしていたのかわからなかった。

あたしが壊れていて、あたしが異物で、あたしはモノと一緒だから。

あたしの言葉は、通じない

ずっとあこがれていたけど、いいんだ。

あたしと同じような人がいるからってなんなんだろう。

同じように、違和感を感じている人がいるってだけ。

その人たちが適応しているならいいけど

同じように適応できなくて苦しいなら

いたところで何もならない。

 

あたしは、ずっと。

パパもいない、ママもいない。

あたしはひとりでうまれてきた。